親権とは、成年に達しない子を監護、教育し、その財産を管理するため、その父母に与えられた身分上および財産上の権利・義務の総称をいいます。
また、未成年の子に対し親権を行う者を親権者といいます。
裁判で親権者を決定する判断基準として一般にいわれているのは下記のような点ですが、子どもの福祉の観点から父母・子どもをとりまく事情を総合的に勘案して裁判所が判断しています。
・乳幼児については母親の監護を優先させる
・養育費・生活費を確保できるかどうかという点で経済的能力・資産状況
・離婚後の継続性(現実に子を養育監護しているものを優先する)
・15歳以上の未成年の子についてはその意見を聴取する
・兄弟姉妹関係の尊重(血のつながった兄弟姉妹を分離することは、人格形成に深刻な影響を及ぼす可能性があるため)
子どもの親権については、離婚後も父母の共同親権を継続するということはできません。
必ず父母の一方が親権者となります。
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